顎関節症の構造と動きについて
顎関節は、頭の骨(側頭骨)のくぼみ(下顎窩)に下顎骨の丸く突き出している下顎頭が入り込む構造となっています。下顎頭と下顎窩の間にはクッションの役割をはたす「関節円板」という組織があり、下顎頭と下顎窩が直接こすりあわないようになっています。この関節円板が正常に機能することで口を開けたり閉じたりすることができるのです。
顎関節症の4つのタイプ
・筋肉の障害
あごを動かす筋肉が、何らかの原因で緊張してかたくなったり痛みがあるタイプです。要するにあご の筋肉がこっている状態です
・関節包・靭帯の障害
顎関節がねんざした状態です。関節包、滑膜、靭帯に強い力が加わって損傷するもので、あごを動かすと痛みます。
・関節円板の障害
関節円板が本来の位置からずれているタイプです。口を開けると音(クリック音)がしたり、口を大きく開けられなくなる(ロック)は、関節円板の障害です。
・骨の変形
顎関節に強い力が恒常的に加えられると、骨が変形することがあります。口の開け閉めでゴリゴリ、ジャリジャリと音がすることがあり、周囲に炎症をともなうとあごを動かしたときに痛みを感じます。